「朗読での読み方にはいろいろな考え方がありますが、とくにセリフについては議論百出です。地の文と同じようにたんたんと読むべきだという人もあれば、やはり話し言葉としてきちんと区別して読まなければとか、あるいはその中間とか……。」(「朗読の楽しみ」p.82 )
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この問題は、私には手に負えない問題です。避けて通ろうかとも考えました。しかし、幸田先生のセリフはすごく納得のいくもので、役柄がにじみ出ているのに、地の文とのマッチング感が素晴らしい。「どこが違うんだろうか」、という個人的感想の観点からですが、書いていこうと思っています。